AWHB 03-049
Home リンク

文:どんぐり教育研究会
マンガ:おちゃづけ

どんぐり・スマイル <2>

「…くれない母さん???」

子育てにも、「私に、何ができるか」という覚悟と、毎日の試行錯誤・工夫と継続が必要です

「うちの子は、私の言うことを全然聞いてくれないんですよ。どう思います?先生」

幼児教室で働いていた頃、レッスンの後の雑談の中で、ある小学2年生のお子様をお持ちのお母さまが、怒ったような口調で言われたセリフの一つがこれでした。

私はこれまで、大学時代の進学塾や家庭教師からスタートして、合計すると500組以上の親子(ほとんどママとお子様です。パパは少ないですが。)と、リアルにふれあい、お話をしてきました。

レッスンの後の雑談や親子面談では、ケース・バイ・ケースではありますが、かなりの割合で、生徒さんのママが、

「うちの子は、朝スッキリと
起きてくれない」「親がいろいろ言わないと、自分からは何もしてくれない」「いくら言っても、勉強をがんばる気になってくれない」・・・・・・・。

と、お子様への不満を私に訴えられることがあります。

定期面談で、当事者であるお子様が隣に座っている場合、「うちの子は、本当にこんなんで・・・」と切々と訴えられるお母さまの横で、何も言わずに黙って座っているお子様の表情を観察すると、ほとんどのお子様が「ものすごーく嫌そうな顔」をしているのです。

実はこれは、「だから、ママ・パパは気をつけて!」という話では決してなく、多くの人が陥りやすい罠とも言えるのです。また、人間は、何か物事が自分の思ったようにならない場合、「○○が○○
してくれないから」と、言いわけを探すのは、(私自身もふくめて)もう本当に、感心するほどうまいのです。
               

私は、日頃から興味のある内容は、CDを購入して勉強する、本を買って勉強する、という事を心掛けています。

つい最近、家事をしながら聞いていたあるコンサルタントの人のCDの中で、このような話がありました。

「どんな業種でも、いつの時代でも、成功する人と失敗する人がいます」

「成功する人は常に勉強をして「これはいい!」と自分の思いつくことは、全部やっている。毎日の試行錯誤、工夫と継続によりどんどん進化している」

「失敗する人は、必ず業種が悪かったとか、時代にあっていなかった、とか言われます」

なるほど!私自身、これまでの人生を振り返ってみると、かなり思い当たることが多く、正直、耳が痛かったのですが…

これは、私自身の経験から言えるのですが、「あの先輩が、これを
してくれない」「日本の政治が、これをしてくれない」と、常に「○○が、○○してくれない」という意識でいる時期は、イライラしやすく、「怒ってばかりいた」ように感じます。

しかし、世界的なベストセラーで、私自身大変影響を受けているフランクリン・コヴィーの「7つの習慣」と出会ってから、完全に考え方や行動が変わってしまいました。

「7つの習慣」では、人間の成長を「依存」から「自立」そして「相互依存」という言葉で説明しています。これまで数千人の人たちと接してきた(パパ・ママだけではなく、学校の先生、塾の先生、サラリーマンや自営業、企業家、NGOの活動家等など)私の経験からみると、

「○○が、○○
してくれない」という状態から、「では、私に何が出来るのだろうか」という覚悟を決めた時点で、いろいろなアイディアがわいてきたり、必要な情報が目に飛び込んできたりといった、「良い循環のサイクル」「成長のサイクル」に入っている人が多いように感じます。

実はこれは、子育てに関しても同じなのです。前回の「どんぐり・スマイル」では、「お母さんとしての自覚のある話し方」をとりあげました。

話し方ひとつとっても、毎日失敗や試行錯誤を繰り返しながら、親御さんご自身が、練習を続けることがとても大事だと感じます。
              

子育てには、「環境設定が大事」ということで、最近では「子供が賢く育つ家づくり」や「勉強はリビングでするのか、個室でするのか」等に注目が集まっているようです。

しかし、私の感覚からいうと、
一番大事なことは「親御さんの言葉の使い方」「話し方や態度」「考え方」さらには、「子供(の表情やしぐさ)をよく見る」「子供の話をよく聞き、なぜ子供がそう思うのか?を考えてみる」ことにつきると感じます。

「子供が○○
してくれない」という「くれない母さん」から、「私に何ができるか」と覚悟をきめて、「じっくり・ゆっくり・おだやかに話をする」「子供(の表情やしぐさを)をよく見る」などの練習をはじめましょう。そうすることで、お子様だけではなく、親御さん自身にとっても、大変に良い変化が生れます。

まず、これまでの私の経験から言うと、親御さんの表情や目つきが、やわらかくなり、そんなに簡単には「イライラ」「カリカリ」しなくなってきます。また、口から出る言葉にはパワーがありますので、
「良い言葉を使っている」と、ご家族にとって「良いことがおこる」ようにもなるのです。

紅白で話題になったトイレの神様ではないですが、私も今は亡きおばあちゃんから、こんな言葉を聞いたことがあります。・・・・・「鈴の口をしていると、幸せになれるよ」

これはどういう意味?と質問してみると、「鈴の開いている部分を見ると、人がほほえんでいる口元のように見えるのよ」と教えてくれました。



              
 2011/01/12掲載

サイト内の記事・写真・マンガ・アーカイブ・ドキュメントなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載等を禁じます。


Copyright(C) 2008 Donguriclub All Rights Reserved