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発想力から表現力まで、総合力が試される国語

  どんぐり教育研究会のホームページには、「とにかく国語の読解力がないのですが、どうしたら良いのでしょう」「長文を読むことができず、国語が不得意で困っています」などの、メール相談が、高学年のお子様をおもちの保護者のかたから、多く寄せられています。

 4年生くらいまでは、本文を読み通すことをせず、傍線の前後だけを読んで答えを探してもそこそこ点がとれていても、5年生になり急に長文が出てくると、そのやりかたが通用しなくなり、とたんに国語がいやになってしまう、というケースが多いようです。

 また中学入試においては、ここ数年「文章の長文化」・「記述問題の増加」という傾向が定着し、さらに記述問題の中でも「発想力を問う問題」や「自分の意見をまとめる問題」など新傾向の問題が増加しています。

 これは、生徒の「深く柔軟に物事を考える力」や「自分の考えを分かりやすく相手に伝達する力」を試したい、さらには「いろいろなことに興味を抱き、深く考えることができる生徒に入学してほしい」という出題者側のメッセージでもあります。

 たとえば、東京学芸大学付属世田谷中など、多くの学校で出題されているのが、本文全体の理解を確認し、それをふまえて受験生自身の意見をまとめさせるタイプのものです。フェリス女学院では、寺山修司の随筆文「大ホラをふこう」を題材に、1.筆者の主張を80字以内で書きなさい。2.この文章を読んであなたが考えたことを100字以内で書きなさい、という問題が出されています。

 小学生にとって、国語はすべての教科の基礎となるものです。また、読解のトレーニングは、「文章を丁寧によみ」・「イメージする」・「自分なりに思考を深める」ことを通して、本の読み方が深くなり、読書が好き、国語が好きになるなどお子様にとって、よい結果をもたらします。

                       

 このたび、どんぐり教育研究会では、「中学入試に出題された本」の全リストを作成しました。さすがに、中学の先生たちが、心血をそそいでセレクトされているだけあり、良書といわれるものがそろっています。

 フィクションでは、「バッテリー」のあさのあつこ、「幸福な食卓」の瀬尾まいこ、そして「東京タワー」のリリー・フランキーといった話題の本から、古典的な「小さき者へ」・「一房の葡萄」の有島武郎にいたるまで、良書がずらりとならんでいます。

 漫然と本を「読み飛ばす」のではなく、「これはどういう意味なのだろう」「主人公は、どうしてこんなことをしたのだろう」そして「自分は、どう考えるだろう」などと、問いかけながらじっくり読んでみることを、おすすめいたします。気になる題名の本や作家がいれば、アマゾン.comの書評をのぞいてみてください。

 読書のよいところは、自分の知らない新しい世界への扉を開いてくれるとともに、時間・空間を越えて、さまざまな追体験ができることも、大きな魅力に他なりません。こんどのお休みは、お子様と一緒に、良書にふれてみませんか?


「中学入試に出題された本」(2006〜2007) ←エクセルファイルをダウンロード出来ます。

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