AWHB 03-049
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ここが変わる!小学校算数・新指導要領
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 2010年度から小中学校の指導要領が大幅に改訂されますが、理数科系科目(算数・理科)に関しては2009年度から前倒しで導入することが決定しています。
 では、改定後はどんな内容になるのでしょうか?最低知っておくべきポイントに絞って解説します。

1.指導要領改訂の背景

 2008年2月15日、文部科学省は、小中学校の学習指導要領改定案を公表した。現行の指導要領が掲げた「ゆとり教育」では学力が低下してきているとの批判が多く、PISA(OECD主催の教育テスト)の結果からも日本の子供の学力低下が示唆されている。それを受けて、主要教科の授業を1割以上増やすことなどを柱とした新指導要領が導入されることが決まった。同省は広く一般の意見も取り入れ、2008年3月28日、幼稚園・小学校・中学校の新指導要領が発表された。

2.授業時間数が1割増加(理数科)

 2009年度から移行措置が始まる。移行措置期間中は教科書+別冊補充教材にて授業を実施する。その理由は、今回の新指導要領の最重要事項が、理数系科目の強化になっているためである。強化の概要は、旧課程で取り入れられていた事項を多く復活させ、さらに新規事項も加えたことにある。教える内容が増加したため、授業のコマ数が1割以上増加することになった。

3.新指導要領では、「繰り返し学習」がポイントとなる。

『計算』…小学5年生までに整数・小数・分数の計算をほぼ終了させ、小学6年生で計算の
      応用に取り組む。

『分数』…小学2年生から慣れさせ、仮分数の計算も多く導入する。

『小数』…小数第2位までの四則計算を入れ、円周率の計算にも対応できるようになっている。

『図形』…中学も含めて、全体的に前倒しを図る。立体の体積、線対称や点対称なども小学
      6年生で学習する。

中学校から移行…文字式については、小学6年生で簡単に学習する。そのため、小学3年生
      から□を用いた式の計算をしていく。
また、中学校で標本調査を導入することから、
      小学6年生に度数分布を取り入れている。他にも、場合の数を小学6年生に取り入
      れるなど、数学から算数への移行が多く実施される。

学年 内容 (赤字は新規事項)  他の学年から移行もしくは
復活した内容 
小1
1~100の位までの数字
1~10の位までの加減
長さ・面積体積の比較
平面図形・立体図形の観察
絵や図を用いた数量の表現
・時刻の読み方(小2から移行)
小2
100~10000の位までの数字
100の位までの加減
九九
1桁×2桁
長さの単位【mm、cm、m】
三角形・四角形、式による表現(加減乗)
簡単な表やグラフ
・簡単な分数(約30年ぶりに復活)
・体積の単位【ml、dl、l】
 (小3から移行)
・時間の単位【日、時、分】
 (小3から移行)
・時間の単位【日、時、分】
 (小3から移行)
・正方形・長方形・直角三角形
 (小3から移行)
・箱の形(小3から移行)
小3
10000~1億の位までの数字
1000の位までの加減
2桁×3桁までのかけ算
簡単な割り算
そろばん
長さ【km】
重さの単位【g、kg、t】時間【秒】
時間の計算、式による表現(除)
□などを用いた式、表や棒グラフ 
・1/10までの小数とその加減
 (小4から移行)
・同分母の真分数とその加減
(小4から移行)
・二等辺三角形・正三角形
 (小4から移行)
・角(小4から移行)
・円と球(小4から移行)
小4
億や兆などの数字
およその数
2桁の割り算
1/100までの小数の加減
そろばん
面積の測定【㎠、㎡、㎢、aha
正方形と長方形の面積
角度
ものの位置の表し方
折れ線グラフ、四則混合計算
( )を用いた式
□や△を用いた式
資料の分類
・四則計算の見積もり
 (小5・6から移行)
・小数×整数、小数÷整数
 (小5から移行)
・同分母分数(真分数・仮分数)の
 加減(小5から移行)
・平行と垂直(小5から移行)
・平行四辺形、ひし形、台形
 (小5から移行)
・立方体、直方体(小6から移行)
・四則計算の性質(小5から移行)
小5
 
奇数と偶数
素数
整数と小数の記数法
1/100までの小数の乗除
分数×整数
分数÷整数
三角形・平行四辺形・ひし形台形の面積
多角形(正多角形)
図形の性質
円周率
簡単な比例
2つの数量を調べる
百分率
円グラフや帯グラフ
 
・約数と倍数(小6から移行)
・異分母分数(真分数・仮分数)の
 加減 (小6から移行)
・体積(小6から移行)
・平均(小6から移行)
・単位当たり量の大きさ
 (小6から移行)
・図形の合同(中学から一部移行)
・角柱や円柱(小6から移行)
 
小6
 
分数の計算
分数と小数の混合計算
およその面積
速さ
メートル法の仕組み

資料の調べ方
度数分布
 
・円の面積(小5から移行)
・角柱や円柱の体積(中1から移行)
・拡大図と縮図(中1から移行)
・対称な図形(中1から移行)
・比例と反比例(中1から一部移行)
・文字を用いた式
 (中1から一部移行)
・起こり得る場合の数
 (中学から移行)
 
                   2008年都麦出版【教科別小中学校新指導要領】から抜粋




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