ご質問をいただくことの多いことがらについて、まとめてみました。家庭での学習方法や、中学受験についての疑問など、まずはこちらでお確かめださい。

<どんぐり倶楽部の学習法について>

読み、書き、計算、は基礎基本ではない、というのは何故ですか? 昔から、日本では「読み書きそろばん」が重要と言われていますが、違うのでしょうか?

料理をするときのことを考えてみましょう。千切りだけを一生懸命に練習したからといって、料理が上手になるのでしょうか?千切りが速いというのは、単に包丁を操る「術」を会得したに過ぎません。読み、書き、計算を徹底すれば、「考える力」は育つ、というのは幻想です。「考える力」は自然には育ちません。考える力は、幼少期からの、丁寧に楽しみながら工夫する暮らしや、年齢にあわせて多様な語彙を使った親との会話、好きな遊び、絵本の読み聞かせ(言葉のイメージ化)などによって育ちます。むしろ、スピードを重視した漢字、計算の反復練習は、じっくりとは考えられない習慣を作ってしまうので、危険ですらあると考えています。

計算は早いのですが、算数の文章題が出来ません。このままでは、小学校高学年になったときに、学力が伸びないのではないかと不安です。

私たちの研究会には、多くの保護者の皆様から、「うちの子は考える力がない」「算数の文章題ができない」、「国語の読解が苦手」「解き方教えてと思考停止になる」「学校で先生の言っていることが分からない(イメージできない)ようだ」という内容のご相談をいただいております。

私たちが感じるのは、「学校で習う知識と生活が結びついていない子供の増加」(それは塾ではなく、家庭でしかできません)。ですから、まずは「ご家庭で生活の中で様々な体験をさせる」ことをご提案しております。

そして「脳の構造上もっともわかりやすい」「視覚イメージを活用する勉強法」(あせらず、自分のペースで、ゆっくり絵を描きながら考える方法)をおすすめしております。

高学年になっても「あと伸びする」子供を育てるには、「じっくり・ゆっくり・丁寧に子供と接すること」「算数の文章題を絵、図を使って解いていくどんぐり問題に親子で取り組むこと」それだけで十分可能です。

どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題は、普通の文章題とどこが違うのですか? 文章題を数多くさせれば、子供の「考える力」はつきますか?

皆様のご自宅にある、普通の文章題ドリルを見てください。最初から絵が描いてあるものが多いですよね。たとえば今私の手許にあるものですと、「さくらんぼが3こ、のっているさらが3さらあります。また、のっていないさくらんぼが2こあります」とあり、その横におさらにのったさくらんぼが描いてあります。

しかし、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題は、4行ほどの文章を読み、子供自身が絵を描きます。子供が興味をひくような楽しい内容です。(ある学年にはちょっと”ばっちい”ウンコロガシや、UFOまで登場します)

「どんぐり倶楽部」の良質の算数文章問題は、イメージをふくらませやすく、本当は中学の方程式や関数までつながる考え方が自然に身に付くよう(巧妙に仕組まれている!)、お宝がいっぱいつまっている文章題なのです。

文章から浮かんだイメージを絵にする、そして絵を見ながら考える。「自分の描いた絵をみることで」「最小限のエネルギーで次のプロセスに進むことができる」のです。考え自体が、どんどん発展していきます。数多く問題を解くことよりも、数少なく丁寧に、そして「これはどうしようかな」と具体的に悩むことが重要です。

どんぐりの教材を使ってみたいと思いますが、家庭での指導が難しそうで悩んでいます。
子供を教えた経験がないので、不安です。

これまでに1万人を超えるお父様、お母さまがご家庭でどんぐり問題に取り組んでおられます。その中で、「完全に自分の子供だけにあわせて調整ができるから、とてもやりやすい。」というお声をたくさん頂いております。

1週間に1題か2題、好きなものを選んで取組み、絵が描けなければ「わからん帳」に入れておけばいいのです。その場で答えが出なくても、気にする必要はありません。(解きなおしは必要ありません)

分からない言葉の意味は、生活の中で教えます。絵本を使うと、分かりやすい場合もあります。(例 からすのパン屋さんシリーズで、売り買いに関する言葉を学ぶことができる)

最近は、「中学生でも 1個につき10円ひいてくれる」という言葉の意味が分からない、という「現役の塾講師」の先生方からのご報告もいただきます。当然です。その言葉をきいたこともない、使ったこともなく、生活できてしまう時代なのですから。

ようやくこの「子どもたちの国語力の低下」に着目し、分析した本が出版されました。「親がこれをするだけで、子どもの学力は上がる!(榎本博明・幻冬舎新書)この中には、「心理テストに使われている言葉が分からず、自分の心理テストすらできない大学生」など、様々な事例が報告されています。

言葉からイメージを再現する練習は、全ての学科に通用する基礎学力を育てます。「どんぐり」は、「学校のテスト」ではわからない、子供の「本当の国語力・考える力の有無」を確かめることができます。どんぐり問題では「答えはおまけ」。子供にストレスを与えることなく、「絵を描くことを楽しみながら」「わからない言葉や概念は」生活の中で教える、これを続けていくことが、子供に本当の学力をつけ、将来「自立できる社会人」に育てるためにも必要だと私たちは考えています。

<中学受験について> 
 
中学受験を考えています。どんぐりだけで、中学受験に合格できますか?

中学受験は、必要であれば効率的に楽しくやって、勝ちましょう。お子さん自身は、小学校5年生までは誰もが同じ学習方法でいいのです。保護者の方には、志望校の過去問分析などの勉強を、3年前からされることをお勧めしています。効率的な受験とは、受験問題の分析次第なのです。そうでないと、子供に不要な学習までを強要してしまいます。

どんぐりを解いている子供たちは、小学校低学年でも「絵図でとけばできるね!」といって、楽しく「中学受験の基礎レベル」の問題に取り組まれているようです。

「どんぐり方式は受験に強い」というのは、本当ですか?

 一般的に言われることですが、やはり算数の出来は中学受験の決め手になります。そして中学受験ではいろいろな特殊算を解くのですが、比を使えば楽にとくことができるのです。

どんぐりでは、小学校中学年くらいから「割合と比」の問題が、どんどんでてきます。これらの問題を子供たちは自分の頭で考え、絵図で答えを導き出します。解けなかった問題は、そのつど教えてもらうのではなく、「分からん帳」にいれておきます。こうして、自分であれこれ工夫して頭の中を???でいっぱいにしておくと、あるちょっとしたきっかけで「分かった!」と深く理解してしまう瞬間がやってくるのです。(もちろん、脳の構造は一人一人違いますので、個人差はあります)

また、企業に就職する際、使用される「SPI]には、どんぐりに似た問題が多数あります。いくら人間性が優れていても、最初の関門を突破しないと、面接にはすすめません。ですから、「長い目でみて」中学受験をする、しないにかかわらず、「どんぐり問題に取り組む」ことを、当会ではご提案しております。

どんぐり倶楽部の算数の文章題は、「解き方を学ぶだけの材料ではない」とは、どういう意味ですか? 何故、「答えが出ても出なくても、勉強になる」のでしょうか?

算数などの勉強がいやになってしまう一番の原因は何でしょうか?それは、「分からないものを、無理に詰め込まれる=覚えさせられる」ことだと思います。実は小学校高学年になると、「割合と比」の概念を、本当に使いこなすまでにしっかり理解しているお子様は、小学校6年生で全体の10%と、非常に少なくなってしまうのです。

どんぐり倶楽部では、年長さんコースから、この「比」を自分の頭でじっくり考えるような問題が、たびたび登場します。そのときに正解できたかどうかは、全く重要ではありません。

比の概念を、自分の頭でいろいろと考え、工夫して絵図をかきながら、学校で習ったときに「ピン」と深く理解できるよう、準備学習をしておくことが大切なのです。(こういう学習をしておけば、中学に入って関数と方程式でつまずくことはありません。実はどんぐり倶楽部の良質の算数の文章題は、高校入試を想定して、段階的に用意されているのです。)

「一度しか読まないで絵をかく」ことは、とても出来ません。 「教えてはいけない」、「ヒントを出してはいけない」とは、どういう意味ですか?

どんぐりの問題に取り組む上で、指導をする大人が、一番悩むのが、「ヒントを出してはいけません」、「一度しか読んではいけません」のところではないでしょうか。

まず、「一度しか読んではいけません」について。実は「1文ずつ区切りながら、子供がイメージして絵がかけるペースで、ゆっくりと読んでもいいのです。」

次に「ヒントについて」。どんぐりでは、こんな風に子供に声かけをします。「絵をかいてみようね。絵の中に答えが見えるよ」ここで「こんな風に解くのよ」と解き方を指示することが、実はヒントを出すということです。

これだけで、子供たちに「考える」、「工夫する」という態度とやりかたを、教えることができるのです。

「よく考えなさい」と子供に厳しく言う前に、では「考えるとはどういうことか」、具体的にそのやりかたを教えてあげることは、とても大切なことだと私たちは考えます。

サンプル問題を解かせてみました。「絵を描く」こと自体分かっていません。また絵を描かせても、絵をみて考えることができず、結局親がヒントを出してしまいます。

お子さんが絵を描き、絵で考えるようになるまでに、時間がかかることもあります。ついヒントを出してしまう、これも多くの大人が悩まれているところです。

もしも時間がかかるようでしたら、思いきって学年をさげた問題から取り組まれてはどうでしょうか?

答えが出なくても、どんな絵でも、その子の絵に対して「よく頑張りました」というメッセージを送ってあげてください。

絵をかけば解かる、と子供が自分で気づく瞬間が、必ずやってきます。その瞬間がくるまで、6か月かかるのが私たちの経験則です。(もちろん、個人差はあります)それまで大人は、子供をあたたかく見守ってあげてくださいね。

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2022.9.1改訂